日常ラボとは?
どこかの県のどこかの市。
普通レベルの高校に存在するなんとなく存在する、「現代世俗研究会」。
傍から見れば、そして高校の教師生徒から見れば良くも悪くもでどうでもいい部活なのだが、その研究会の人間はそう思っていない。
『何故、数学や化学、文学などを研究する中、誰も【日常の良さ】を研究しないのか?』
その思いを胸に、毎日毎日、その日の日常を研究しているその部活の部室には
登録されている「現代世俗研究会」ではなく、「日常ラボ」という文字がベニヤ板に書かれ掲示されている。
果たして、「日常ラボ」は他の人間が気づいていない【日常の良さ】を世界中に発信することが出来るのか?!
ただし、「日常ラボ」の所属員はたったの3人。
しかも
『何故、数学や英語、文学などを研究する中、誰も【日常の良さ】を研究しないのか?』などと
考えているのはそのなかでも1人だけ。
……というのが問題ではある。